「手に持ってるそれは何」 「あっ…清掃点検!」 自分で記入用紙を持っていながら、気が付かなかった私に呆れ顔の桐生くん。 「ほら、行くよ」 「は、はいっ」 私の先を歩く桐生くんについていく。 「まずはここ」 「じゃあ、次はそっち」 「ここは綺麗だから、次」 桐生くんの指示に従って、順番に教室を回ってはチェックをして、記入用紙に書いていく。