好きにさせた責任とってくれる?



目?



私は言われるがままに行動する。



私の胸がドクンドクンと大きな音をたてた。



チュッと小さな音をたてて、私の額に柔らかい何かが当たる。



何が起きたのかわからなくて、ぱっと目を開けてしまった私。



すぐ上に、すぐ近くにある桐生くんの整った綺麗な顔。



今の状況をすぐに理解することができなくて……



数秒たって、やっと理解することができた。



その数秒すらも、時が止まっていたかのように、とても長く感じた。