「今日初めて会ったアンタに関係ないし、特に理由なんてないけど?」 生徒のいない校舎の廊下には、女の子と桐生くんの声が響き渡る。 2人の会話がよりはっきりと聞こたのは、ちょうど曲がり角に差し掛かったとき。 「私、絶対に桐生先輩のこと諦めませんから。私のことだけ見ていてください、桐生先輩」 真っ直ぐ桐生くんを見て、にっこりと微笑んだ女の子。