教室は学校の端にある。 教室を出て右へ歩いて行くと、T字路にぶつかる。 桐生くんは、右と左……… どっちにいるんだろう。 キョロキョロと左右を見ていると、左の方から 「桐生先輩」 と桐生くんを呼ぶ声がした。 本当に微かな声だったけれど。 高くて可愛い女の子の声。 The女の子って感じだ。 桐生くんのことを先輩と呼んでいるから、きっと1年生。 桐生くんは学年を問わず、人気だから。 例え“冷酷”でも“王子様”だから。 学校中の王子様だから。