「うん、頑張ってね!」 手を大きく振って沙耶ねぇを見送る。 「恋羽も頑張るのよ!」 ちらっと振り返って、ウィンクをして走っていった沙耶ねぇ。 沙耶ねぇは、なんだかんだ言って 応援してくれているんだ。 「ふぅ……」 これから、桐生くんと2人で清掃点検。 ただの点検なのに、2人きりってだけで緊張してくる。 私の胸がドキドキとうるさく音をたてた。