「何、そのマヌケな顔」 ノートから目を離して私の顔をじっと見る桐生くん。 …マヌケな顔っ!? バッと両手で顔を隠す。 「今更隠してもおせーけど」 「……っ」 桐生くんに恥ずかしい顔、見せちゃったよ…… 「顔、真っ赤だけど?」 ちょっぴり不機嫌そうな顔のまま私の顔を覗いてくる桐生くん。 ち、近すぎるよ、桐生くんっ!! 真っ赤と言われた私の顔は、止まることを知らないかのように、さらに熱を帯びていく。