でも……
「嬉しいですっ」
「はぁ?意味不明」
桐生くんと隣の席になれて、委員会も桐生くんと一緒!
今日の朝は寝坊して占いは見れなかったけれど……
きっと1位だよ!
今日の私はついているかもしれない。
嬉しくてニヤニヤしてしまう私とは裏腹に、桐生くんはとても嫌そうな顔。
「そんなに保健委員嫌なんですか?」
「勉強時間が減る」
「えっ?」
「別に」
桐生くんがボソッと言うからなんて言っていたか聞き取れなかった。
「なんて言ったんですか?」
「なんでもない。しつこいんだけど」
やっぱり桐生くんは教えてくれない。



