「入って?」
そう言ってガラッとドアを開けた先は、図書室。
桐生くんが放課後毎日勉強をしている場所。
数学の課題を一緒に解いてくれた場所。
私は桐生くんに言われるがままに中へ入る。
「やっと解放された」
ニコッと微笑む桐生くん。
いつもの優しい桐生くん。
「ごめんね。普段のキャラは定着しちゃってるし…それに沢城さん以外の子とはあまり関わりたくないから」
LINEの理由だと伝えてくれた。
それなら仕方ないのかなとも納得してしまう私。
なんでも許せてしまうくらい桐生くんが好きなんだ。
「で、どうせテスト勉強やってないでしょ?」
「あ……はい」
突然真面目な顔で話始める桐生くん。
桐生くんにはバレバレだよね…
「だから俺が教えてやるよ」
え?
今なんて?



