元々、桐生くんのことを良く思ってはいない沙耶ねぇだから“え?”とか言うと思っていたけど…



沙耶ねぇは私と一緒になって喜んでくれた。



「良かったね、恋羽!」



「うん!沙耶ねぇのおかげだよー」



沙耶ねぇがいなかったら、登校する桐生くんの姿も見ることなんて出来なかったかもしれない。



昨日、美味しいと食べてくれたクッキーを作ることが出来なかったかもしれない。



あの日、沙耶ねぇと遊んでいなかったら、桐生くんに出会うこともなかったかもしれない。



あんなに冷酷王子と呼ばれる桐生くんのことを嫌っていたのに、私の恋をずっと応援してくれた沙耶ねぇ。



沙耶ねぇには感謝でいっぱいだよ。