その時によく絡んでたやつに打ち明けて、初めてあの女の子に俺は恋をしてるんだって気がついた。
それから、毎日近づいてくる女には好きな奴がいるって遠ざけた。
それでもしつこく俺のところに毎日やってきた。
あの子のことといえば、記憶の中にあるあの笑顔と、お礼にともらった麦わら帽子だけ。
名前も知らない、どこにいるのかもわからない。
俺ばかりが好きでいても、出会えるかなんてほとんど可能性はなかった。
それでも信じて、それまで彼女は作らないと決めた。
だからなるべく嫌われるように、女に笑顔を見せること、優しくすることをやめた。



