「へっ……?」 ……桐生くん? そうだよね、桐生くんだよね。 あの日と同じ桐生くん。 「あの……桐生…っ!」 「っ……さっさと自分で立てよ」 「…は、はい」 ぎゅっと目をつぶって下に向けていた顔を上げると、目の前にいる桐生くん。 程よく筋肉のついた腕で、バランスの崩れた私の体を支える桐生くん。 あの日と同じ。 でも違う。 あの日出会った桐生くんより、ひと回りもふた回りも、それよりももっと大きくなってかっこよくなった桐生くん。