そう意気込んで、夢中で桐生くんを追いかけた。 私は桐生くんだけを見すぎて、しっかり下を確認していなかった。 桐生くんまであと少し。 「わっ!」 道に落ちていた石ころにつまずいてバランスを崩してしまった私は、運悪く河川敷の坂の下へと体が投げ出された。 落ちる! そう思ったのに…… 私の体は、一向に落ちていかない。 「き、桐生く……ん」 「ちょっ……大丈夫?」