桐生くん、どこ?
キョロキョロと周りを見渡しながら、走る。
校門からは右と左の分かれ道。
桐生くんに再会したのは、私の家の近くの公園。
だからきっと……
家は同じ方向だと信じて右に曲がった。
お願い、お願いだから桐生くんに追いついて!
そんな願いが届いたのか、少し先に大好きな桐生くんの後ろ姿が見えた。
「桐生くーん!」
まだ、桐生くんとの距離は遠くて届くかはわからないけど、出せる精一杯の声で桐生くんを呼ぶ。
桐生くんが立ち止まることはなかった。
でも、一瞬だけ桐生くんが立ち止まった気がした。
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