「少しも目が離せないんだから…」
なんとかこの後、薄力粉を無事に入れることができた。
私が薄力粉をこぼすかもと予想をしていたらしい沙耶ねぇは、私に余分に薄力粉を買ってくるように頼んでいたようで……
そのおかげで助かった。
「恋羽、力弱すぎ!もっと力込めて!でも優しくこねるのよ?」
力込めて、優しくってどんな感じなんでしょう……
沙耶ねぇと言う微妙な手加減がいまいちわからない。
やっぱり作りなれてると違うななんて。
少し沙耶ねぇに代わると、私の時はまだまだ粉っぽくてまとまっていなかったのに、ちょっとこねるだけで生地ができてしまった。
「…すごいっ!!」
なんだか普通なことなのに、私は感動してしまって…
「これが当たり前なのよ」
沙耶ねぇには冷静に突っ込まれてしまう。



