不器用な私にも、簡単なものなら作れるかもしれないと、少し期待してみる。
「うーん、例えば手編みのマフラーとか?…時期早いかもしれないけど」
手編みの、マフラーですか……
私には到底作ることなんてできないくらい難しそう。
「恋羽には難しいかもね」
「…やっぱり」
そうですよね。
自分でもわかってます。
「私でも作れるものないかな…」
うーんと頭を悩ませる。
考えれば考えるだけ、何から何まで難しく見えてくる。
私に手作りなんか作れるのかな。
だんだんと不安になってきた……
「あっ、クッキーなんかどう?」
「クッキー?」
「そうそう。分量通りに材料を混ぜて生地つくって、型取って焼くだけよ?」
沙耶ねぇの話を聞くとなんだか簡単に聞こえて、私にも出来るんじゃないかっていう、根拠のない自信が湧き上がる。
「じゃあ、クッキーにしようかな?」



