好きにさせた責任とってくれる?



***



桐生くんを大切に思うお父さんからのメッセージ。



やっと届けることができた。



「桐生くん、これ…」



メッセージが書かれた小さなメモを桐生くんに渡す。



「あぁ、ありがと」



「……っ」



そういえば、桐生くんにお礼を言われたのは初めてかもしれないな、なんて。



なんだか照れてしまう。



そんな顔を隠そうと、下を向いた。



「っ?」



頭に桐生くんの大きな手が触れる。



それに驚いて顔を上げたかったけれど、その手によって阻止されてしまった。



「上げんな」



そんな声が上から降ってくる。



その声は、なんとなく掠れていて…



もしかしたら、静かに涙を流していたのかもしれない。