いろんなことがあって、あっという間に過ぎていく時間。
いつの間にかもう帰りのホームルームの時間だ。
噂のせいで、嘘とは信じていても、結局話すこともできなかった。
その噂は早いもので、すでに全校生徒に知れ渡っている。
だから周りの話は桐生くんの好きな人についてだ。
私は聞いていたくないんだけど………
聞こうとしなくても聞こえてしまう会話を聞けば、
好きな子を必死に探そうとしている人もいれば、嘘だと信じている人もいる。
私にも聞こえているんだから、隣の桐生くんだって聞こえているはず。
何も気にしていないようだけど、桐生くんはどう感じているんだろう。



