「…わぁっ」 緊張しすぎて、手が震えてる。 頑張るって決めたんだから私。 隣に座るだけで緊張してたらお話なんて出来ないよ。 ちらっと桐生くんを見る。 いつも通り参考書とノートを広げてお勉強。 桐生くんって何になりたいんだろう…… テストでもいつも学年1位だし。 さすが桐生くんだよ。 運動も出来て、完璧な桐生くん。 何でも出来るなんて羨ましすぎるよ。 「なに」 「……へっ」 ぱっと顔をこっちに向けて言う桐生くん。