私の言葉を聞いた桐生くんの顔が、険しい物へと変わる。
バ、バレた……
自分で言ってしまうなんて、なんてバカなんだろうか。
「おい、そこ!何話してんだ!」
先生が見かねたのか、私たちのことを注意する。
今はまだ授業中だ。
「ちっ……」
私以外には聞こえなさそうなくらい小さな音で舌打ちをする桐生くん。
怒っちゃった……かな。
「あ、すみません。沢城さんが体調悪いみたいなんで早退します」
「えっ、ちょっと……」
「そうか。沢城お大事にな」
待って待って………?
一体何でこんなことに?
「「「きゃーーーっ」」」
何だこの悲鳴は……
と思ったのと同時に宙に浮く私の体。
桐生くんにお姫様抱っこをされていることに気がつくのに、そう時間はかからなかった。



