「恋羽見て?こっちに線引いてあるでしょ?だからこっちが下。恋羽は6番だよ?」 「9番は私よ」と沙耶ねぇからくじを返される。 沙耶ねぇは、最悪だとブツブツ呟いている。 6番?って事はどこ? 教室を見渡すと、空いている席が2つ。 さっき私が自分の席だと思っていた教卓の前の席と…… 「桐生くんの隣っ!?」 空いている席はそこしかない。 黒板の表を見ると、その席には6番とたしかに書かれている。 本当に、桐生くんの隣?? わ、私に奇跡が起きました!