私の声に気がついたのか、薄っすら目を開く桐生くん。
ど、どうしよう……
規則正しく波打っていた鼓動が、急にスピードを上げる。
迷った末にバサッと掛け布団を頭の上まで被り、桐生くんに背を向けた。
真っ暗な布団の中。
今、後ろに桐生くんが居るんだ………
そう思うと、この胸のドキドキは止まらない。
布団の外の桐生くんにまで届いてしまいそうだ。
きっと桐生くんは目を覚ましたはず。
音を立てて布団を被ってしまった私が起きていることなんて、きっとバレバレだと思う。
桐生くんはどうするの?
そう心の中で問いかけた時、桐生くんの大きな手が布団に触れた。
このまま捲られてしまうのだろうか。
そしたら、私の真っ赤な顔が桐生くんにバレてしまう。
お願いだから捲らないで……
もちろん声に出してなんか言えなくて、ただただ願うだけ。



