「………ぅっ」
起き上がろうと頭を上げると、頭に鈍い痛みが走る。
あれ………
ここって、保健室?
確か、体育で走っていたはず。
「……タオル」
額の上に違和感を感じて手を伸ばすと、ぬるくなったタオルが載せられていた。
そっか、私倒れたんだっけ……
麻痺してどれくらい自分の体が熱いかなんてわからないけど、いつもより体温が高いのくらいはわかる。
今日起きた時からそれはなんとなく感じてはいた。
多分、昨日夜ふかしなんてしたからかな……
ちゃんと寝てもいなかったし。
それでも学校は休みたくなかったんだ。
話せなくてもいいから、桐生くんに会いたかった。
今、すっごく幸せな夢を見ていたんだ。
私と桐生くんが一緒に笑って楽しそうに話してたの。
夢の中ではちゃんと気持ち伝えられたのにな。
桐生くんが好きって気持ち。
現実でも伝えられたらいいのに………
でも、この生活が変わってしまったらと思うと、怖くて伝えられない。
いつまでも好きでいたい。桐生くんの近くにいたいから。
「桐生くん………っ!?」
なんで……桐生くんがここにいるの?
私が寝ているベッドの脇にあるイスに腕を組んで眠る桐生くん。



