好きにさせた責任とってくれる?



***


コンコン



校内の教室からは少し離れたところにある保健室。



だからか、チョークの音も教師の声も生徒の声も聞こえない。



そんな静かな空間に聞こえるのは、少し荒い沢城さんの吐息だけ。



保健室のドアをノックしてみるが、中から返事は何もない。



開けて入ってみると、案の定誰もいなかった。



「ったく、こんな時に…」



こういう時に保健師がいないと意味がないだろ。



誰もいないなら俺がするしかない。



奥に見つけたフカフカの真っ白のベッドに沢城さんを寝かせる。



探して見つけた氷枕を頭の下に置き、濡らしたタオルを額に乗せる。



体温計で熱を測ると、38.5℃と表示されていた。



「熱高すぎだろ」



こんなに熱があって辛くなったのだろうか。



この熱で走っていた沢城さんを尊敬するよ。



そんな無理して出る必要なんてねーのに。