「他のやつは再開だ。残り2分だぞ」
全てを俺に任せた体育教師はすぐに授業を再開する。
「アンタ、恋羽をよろしくね?
あ、もし恋羽になんかしたら許さないわよ」
沢城さんを心配そうに見つめて言ったかと思えば、俺をキッと睨んで戻って行った。
「なんなんだよ…」
何かしたら許さないって、俺が沢城さんに何をするっていうんだよ。
そんなことを思いながら、熱があるらしい沢城さんをゆっくり抱き上げる。
なんだよ、コイツ。
軽すぎ……
ちゃんと食ってんのかっていうくらい細い。
それより驚いたのは熱だ。
沢城さんから伝わる熱は、すごく熱い。
こんな熱出して走ってたのかよ…
「早く寝かせねーと」
俺は保健室へと向かう足を早めた。



