〈奏汰side〉
席が隣になったかと思えば、委員会も同じになった沢城さん。
周りの人にそんなに興味がない俺は、初めて沢城さんという奴を知った。
担任に呼ばれて行ってみれば、
「沢城に数学を教えてやってくれ」
と頼まれた。
授業の様子を見ていれば、数学が苦手なことくらい嫌というほど伝わってくる。
教室に戻ってみると、案の定沢城さんの解く手は止まっていた。
おまけに先生のバカだなんだと叫んでいる。
自力で解いたというプリントは全問不正解。
イスからは落ちそうになる。
コイツは言い表しようが無いほどバカだ。
そんな沢城さんは他の女とはなにか違う。
大抵、俺に好意を持って近づいてくる女は少し冷たく当たるとすぐに去っていく。
でもコイツは違った。
どんなにバカと言っても、冷たくあたっても、何故か俺のことを優しいとか言い出した。
そんなことを言った奴は初めてだった。
数時間かけてやっと終えたプリント。
数学が大の苦手な沢城さんにとっては早く終わったほうだとは思う。
俺がいなかったら、一体どうなっていたのかと考えると、結果なんて目に見えている。
席が隣になったかと思えば、委員会も同じになった沢城さん。
周りの人にそんなに興味がない俺は、初めて沢城さんという奴を知った。
担任に呼ばれて行ってみれば、
「沢城に数学を教えてやってくれ」
と頼まれた。
授業の様子を見ていれば、数学が苦手なことくらい嫌というほど伝わってくる。
教室に戻ってみると、案の定沢城さんの解く手は止まっていた。
おまけに先生のバカだなんだと叫んでいる。
自力で解いたというプリントは全問不正解。
イスからは落ちそうになる。
コイツは言い表しようが無いほどバカだ。
そんな沢城さんは他の女とはなにか違う。
大抵、俺に好意を持って近づいてくる女は少し冷たく当たるとすぐに去っていく。
でもコイツは違った。
どんなにバカと言っても、冷たくあたっても、何故か俺のことを優しいとか言い出した。
そんなことを言った奴は初めてだった。
数時間かけてやっと終えたプリント。
数学が大の苦手な沢城さんにとっては早く終わったほうだとは思う。
俺がいなかったら、一体どうなっていたのかと考えると、結果なんて目に見えている。



