本当に大好きで、大切で…
私の大事な親友だよ。
「あ、恋羽!もう2分前!」
「うそっ」
「行こう!」
同じ体操着を着たクラスのみんながグラウンドに集まる。
体育委員を中心に、体操を始める。
「いーち、に、さーん、し!」
グラウンド中に声が響き渡って、こだまする。
この季節はまだ暑さが残っていて暑い。
まさに残暑。
「今日は5分間走だ」
体育の先生がそう言うと、ガクリと肩を下げる人もいれば、とてもやる気のある生徒もいる。
やる気のある生徒のほとんどは運動部の人や運動が得意な人、走るのが好きな人だ。
私はもちろん、前者のほう。
私みたいな帰宅部の人、または文化部の人、運動が不得意な人、走るのが嫌いな人は前者の人が多いと思う。
「ほら、位置につけー」
先生が言い、渋々位置につく。
「スタート!」
ピーッという笛の音と、先生の声を合図に一斉に走り始める。
スタート時はごちゃっと集まっていた人の塊が、だんだんと崩れていく。
先頭を走る人たちと、私がいる最後尾とでは、走り始めて1分も立たないうちに大きな差が開いてしまっていた。



