「恋羽、行こ!」
着替え終わった沙耶ねぇは私のところへとやって来る。
運動が好きな沙耶ねぇは私とは真逆。
今すぐにでも走り出していきそうなくらいやる気に満ち溢れているように見える。
そのやる気、私にも分けて欲しいくらいだよ。
「……って、顔色悪いけど大丈夫?」
私の顔を覗きこんで見る沙耶ねぇ。
ちょっとした変化でも見逃さないのが沙耶ねぇなんだ。
「うん、大丈夫だよ。課題出されて憂鬱になってるだけだから」
持久走もだけど、と聞こえるか聞こえないかの声で呟く。
「そう?大丈夫ならいいんだけど……無理しないで言うのよ?」
「ありがとう、沙耶ねぇ」
心配性で、私のことを気にかけてくれる沙耶ねぇは、まるで私のお母さんみたい。
それにいつも優しくて…
「沙耶ねぇ、大好き!」
そう言って微笑んだ。
言ったというよりは、勝手に出てきたと言ったほうが正しいかもしれない。
それだけ大好きなんだから。
「何よ、突然。言われなくてもわかってるわよ」
びっくりしたように目を見開いて私を見た沙耶ねぇ。
頬を赤くしてそう答える沙耶ねぇは、ツンデレでとても可愛い。



