「恋羽、遅刻するわよ!早く起きなさい!」
「んぅ……っ」
今日はいつもよりぐっすり眠ってしまっていたみたい。
体を起こすと頭が重い。
昨日、夜遅くまで起きていたからかな……
今日までに提出の課題をやっていなかったから、私が悪いんだけどね。
「……ってもう8時!?」
お母さん、もう少し早く起こして欲しかった。
寝坊した私が悪いんだけど……
時間がない私は飛び起きて急いで制服を着る。
「遅刻しちゃう!」
「恋羽、朝ご飯は?」
「いらない!行ってきまーす!」
ごめんね、お母さん。
朝ご飯を食べていたら絶対に間に合わない。
遅刻だ。
走ることは苦手だけど、今はそんなことを言っていられない。
遅れまいと、学校まで必死に走る。