女性の脚のラインに惹かれるのは、
もう、かれこれ10年前の14歳の頃からだ。

近所に住んでいた幼馴染みが、ファッションだからと言ってホットパンツを履いたのを見て…



---ピシャーンッ!!



晴れた日の休日に、自身に雷でも落ちたかのような衝撃を受けたのを、今でも鮮明に覚えている。

露出云々がどうだとかじゃなく、
そのボディラインに目を奪われた…。


健康的な肌色。
ゆるやかな曲線。
柔らかな肉質。


それにかぶり付きたくなる衝動。


自分の知らない【気持ち】が何なのかも。
何でそう思ったのかも、当時の俺には分からなかったんだ。

それでも、俺なりに平常心を保っていた。

この【気持ち】は露にしていいものとは
理性がダメだと判断したからなんだと思う。

人(他人)にバレたら恥ずかしい事なんだと
本能的に感じたからなのかもしれない。

そんな、自問自答を繰り返していた俺に
その幼馴染みは駆け寄って両頬を掴み…


『アキちゃん、大丈夫?!』


と、そう言ったんだ。


そう聞かれて初めて気付いた。


俺が、鼻血を出していた事を…。


俺の【萌え】が、発覚した瞬間だった。