何故だろう。
その名前を見ても、悲しいとも思わない。
まるで感情が抜け落ちたかのよう。
他愛のない会話をした時の
『あ。そうなの?』
という感覚に近いのかもしれない。
ほんの2か月前迄は、普通に恋人同士だったはずの相手なのに。
結婚の約束まで交わしていた相手なのに。
終わった恋をいつまでも引き摺りたくはないけれど、こんなにも気持ちが変わるものなんだろうか。
私は、そこまで彼を愛していなかったのだろうか。
そう思ってはみたけれど、
きっと…
たった一夜限りのシュウジの存在が、ここまで気持ちを晴れやかにしてくれていたんだと…。
シュウジに重ねられた手や、背中に身を寄せて感じた温もりに…癒されていたんだ。
メール画面を開いたまま、両手を胸に当てて
ただただ、シュウジを想った…。

