私は本日二度目に頭をフル回転させた。

「ば、バイトで聞いて…じゃない!理久の友達から…聞いて…」

ご飯の時に理久から『奈々は、バイトはやっていない』といわれた事を思い出して、私は慌てて訂正した。

「……そうなんだ」

小さく呟いた理久は、フワッと微笑んだ。

「俺も黙ってたし、ごめん」

「…あ、ううん!」

私は必死に頭を振る。

「…じゃあ、おやすみ」

そう言ってドアの方へ歩いていく理久を、私は見送った。