「私がベッドを使っちゃったら…理久は寝る場所が無いかな…って…」

「…ああ。大丈夫。俺の部屋にベッドあるから」

「…へ?」

「…俺もよく分からないんだけどね。俺ん家、ベッドが二個あるんだ」

「…それって…記憶喪失だから…?」

「え?」

…あっ。

やってしまった。

理久が記憶喪失なのは、私は知らない設定だった…。

「…何で知ってるわけ?」

理久の声が低い。

これはダメだ。

ヤバい、ヤバいヤバい。