うつ向いた私を見た理久は、スタスタとこっちに戻ってきた。

私と目線が合うようにしゃがんだ理久は、トレーでふさがっている自身の両手を見た。

そして次の瞬間…

「…っ!?」

私のすぐ目の前に、理久の顔があった。

…キス?

…いや、違う。

フッと私から離れた理久は、ニコッと微笑んだ。

「熱は無いみたい」

「…ぁ…」

理久の言葉で、理久が自身の額を私の額に当てていた事を理解した。