私の顔を窺うようにして理久が見てくる。 目線も逸らせない。 長々と沈黙が続く。 …いや、本当は数十秒だったのかもしれない。 でも、私には数十分にも感じられたんだ。 「ほら、早く食べないと冷めちゃう」 ふと、理久が机の上の野菜炒めを指差した。 私もハッと我に返る。 「ああ、うん。た、食べるね。いただきますっ」 私は慌てて手のひらを合わせると、食事を始めた。