「…好きだよ」

理久の瞳は私を捉えている。

真っ黒で虚ろな瞳は、私の知っている理久のものではない…。

理久は私の背中に腕を添えると、クイッと起こしてくれた。

「…好きだよ」

理久が座ったままの私を抱きしめるのに、私はただ呆然と従うだけ。

後ろで縛られた手で理久を拒否する事もできなくて、カタカタと小刻みに振るわせていた。

「…んん…」

私が呻くと、理久が私から腕を離して数歩だけ下がった。