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ようやく退院の日がやってきた。
記憶喪失が治らないままなので、医者は心配してくれたけど…
『早く普通の生活に慣れたい』という俺の願いで、退院に至った。
自分の家は、警察の人とかにも協力してもらって探しだした。
小綺麗なマンションだった。
…そうして今、マンションを目の前にして立っている。
階段を上がり、自分の部屋に着く。
鍵でドアを開け、家の中を確認した。
「お邪魔しまーす…」
自分の家なのだが、何故か緊張する。
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