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ある日の夜中。

ギシッとベッドが軋む音が耳に飛び込んできて…
眠りかけていた私は、突然現実に引き戻された。

…フッと耳元に息が掛かった。

とっさに頭が真っ白になって、体が硬直する。

「…奈々」

理久の少し荒れた呼吸が、耳元をくすぐった。

理久は私の体に腕を回すと、グイッと自身と向かい合わせた。

「…好きだよ」

何かを考える間もなく、私の唇に理久の唇が重なった。

理久にキスをされた中で、これまで一番優しかった。