「…つい…やっちゃって…」

「…あ、あの…でも…わ、私が悪いから…っ」

「…ホントに…ごめん…」

「…私も…ごめんなさい…」

「…ごめんな。…あのさ、一つだけ聞いても良いか…?」

「…え?」

「…奈々…どこも行かないよね…?」

「…ぁ…え?」

「…奈々…どっかに行っちゃうような気がして…」

「…ぁ…ぃゃ…行かない…よ?」

私は震える口で、何とか言葉を発した。

「…そうなら…良かった…」

理久は小さく微笑んで、部屋から出ていった。