理久がスタスタと部屋から出ていった。

…と思った瞬間、また戻ってきた。

「…言い忘れがあった」

そう言った理久は、部屋の隅にあるクローゼットを指差した。

「クローゼットに着替えが入ってるから」

「う、うん」

「…あ、ちなみに…俺のじゃないから!」

「わ、分かったよ」

…歯磨きの時もそうだったけど、よく気を使ってくれるなぁ…。

「はい。タオルはこれね」

理久からタオルを手渡される。