そして、春休み明けの4月。
掃除監督だった川上先生は、終始にこにこしていた。
「お前ら、春休み中生物の勉強したか?」
「するわけないじゃん!」
とあっきー。
横で笑っていると、先生はこれ見よがしに言った。
「ま、今年度誰が生物受け持つかは、分からないけどなー。」
「先生じゃないんですかー?」
「さあ。」
あっきーに、首をかしげて見せる先生。
何で教えてくれないんだろう。
私は、春休み中からずっと気になって、勉強が手につかないくらいだったのに。
教えてほしいのに!
掃除が終わって、環になって挨拶をする。
おじぎをした後、隣の先生を見上げた。
「先生じゃなきゃ、嫌ですからね!」
「そんなこと、俺に言われても困る!」
あっきーが、先生を面白そうに見る。
「先生、ダメじゃないですか。晴子が泣きますよ!」
「あー?知らん!」
そう言いながら、振り返った先生と目が合った。
先生は、むくれた私を見て、すっごく笑っている。
その笑顔で分かった。
先生、今年も教えてくれるんだって―――
掃除監督だった川上先生は、終始にこにこしていた。
「お前ら、春休み中生物の勉強したか?」
「するわけないじゃん!」
とあっきー。
横で笑っていると、先生はこれ見よがしに言った。
「ま、今年度誰が生物受け持つかは、分からないけどなー。」
「先生じゃないんですかー?」
「さあ。」
あっきーに、首をかしげて見せる先生。
何で教えてくれないんだろう。
私は、春休み中からずっと気になって、勉強が手につかないくらいだったのに。
教えてほしいのに!
掃除が終わって、環になって挨拶をする。
おじぎをした後、隣の先生を見上げた。
「先生じゃなきゃ、嫌ですからね!」
「そんなこと、俺に言われても困る!」
あっきーが、先生を面白そうに見る。
「先生、ダメじゃないですか。晴子が泣きますよ!」
「あー?知らん!」
そう言いながら、振り返った先生と目が合った。
先生は、むくれた私を見て、すっごく笑っている。
その笑顔で分かった。
先生、今年も教えてくれるんだって―――