センセイの白衣

そして、卒業式で。

私は、念願の三カ年皆勤を取って、表彰された。

色々あった三年間だったけど、逃げずに闘った自分を、褒めてあげたいと思った。

そして、そんな私を、誰よりも近くで支えてくれた、川上先生に。

感謝の気持ちでいっぱいだった。



先生は、職員席の後ろの方に、ひっそりと座っていたね。

先生のことを考えるだけで、泣きそうになってしまったけれど。

私は、それでもまだ信じられなかったんだ。


もう、卒業だなんて。

明日から川上先生に会えないなんて。



これから先、もっとつらくて、苦しいことがたくさんあるだろう。

でも、私はもう、川上先生に頼ることはできない。

そんなこと、分かってる。


いや、もしも私が川上先生を頼れば、その時は受け入れてくれるだろう。

それが川上先生だから。


だけど、そうしてはいけないんだ。

だって。

私はもう、高校生じゃなくなるんだから。



自分の足で、立って、歩いて行かなくちゃいけない。

川上先生は、今度は。

私じゃなくて、別の生徒のために。

その優しさや、包容力で、傷を癒してあげればいい。



そして、私は。

守られる側じゃなくて、誰かを守ることのできる人になって。

そして、先生に会いたい。


そう思った―――