大嫌いだったあいつと



それにしても、1人で帰るのは三日以来な気がする。


トボトボと、1人家に返る道を歩いていく。


あーぁ、1人で帰るなんてどうってことなかったことなのに。


一緒に帰るのはまだたったの2日だけだったけど、何だか寂しく感じてしまう。


「あまり気にしてなかったけど、あの2人と帰るの結構楽しかったんだなー」


静かな帰り道に、1人小さく呟く。


明日からまた、二人と帰れるのかな?


今度は前っちゃんも誘ってあげたいなと思いながら、家の近くまで来た時だった。


ゾッと何か背中に寒気が走ったような気がした。


「え?」


顔を上げてキョロキョロとあたりを見回してみる。


さっき・・・人の視線を感じたような・・・。


気のせいかもしれないけど、この前の黒服に身を包んだ男を思い出して体が震えてくる。


どうしよう・・・。


一旦どこかで時間を潰そう。


もしかしたら昨日みたいにいつもの時間に帰ってこなかったらいなくなっているかもしれない。


まだこの近くにあの男がいると決まったわけじゃないけど、私は急いでこの場を離れた。