大嫌いだったあいつと



ストーカー発見から三日目。


まさかの今日・・・、1人で帰ることになってしまった。


『ごめん、吉野さん!
美術のコンクールに出す絵を早く完成させろって先生がうるさいんだ。
今日は一緒に帰れそうにないから、真尋と帰ってね?』


と、放課後に教室にまで来て言ってくれた瀬戸口くん。


一緒に帰れないことは残念だけど、それを私に伝えるためだけに教室にきてくれてた嬉しさの方が強かった。


わかった、と言ったものの・・・。


『悪い。
俺今日先生に呼ばれてて、早く帰れないんだ』


わざわざ水嶋を探してまで誘いに来たのに、あっさりと追い返されてしまった。


『お前友達いるだろ?
そいつらと帰れよ』


なんて別れ際に言われたけど、私と真の友でもあり、一番親しい人なんて前っちゃんしかいない。


でもその前っちゃんも、


『ごめん、今日の部活絶対出ないといけないんだ!
ホントにごめん!』


と謝られてしまった。


反対に謝りたいのはこっちの方なのに・・・。


ごめんね、前っちゃん。


部活がんばって。


当の本人はすでに部室に走って行ってしまったので、心の中で呟く。