「ここ!
僕のおすすめのお店!」
「へー」
って、ここ駄菓子屋さんじゃん!
私てっきりどっかの喫茶店とかだと思ってたよ!
目的の着いたとたん、瀬戸口くんはキラキラしたような目で素早く中に入ってしまった。
「ほら、二人共早く入ってきなよ!」
奥の方で瀬戸口くんの呼ぶ声が聞こえる。
私たちはゆっくりとお店の中に入っていった。
「このラムネが僕の一番のおすすめ商品!
おばーちゃん、ラムネ3本頂戴!」
「はいはい、貴斗くんいつもありがとねー」
「いつもってほど来てないよー。
週4くらいじゃん」
レジのそばで座っていた背の小さいおばあさんと楽しそうに話した瀬戸口くんは、お金を払って外に出た。
おばあさんに小さく頭を下げて、私たちもその後を追う。
「はい」
手渡されたラムネはすでに口が開いていて、青い瓶の中でビー玉がコロコロと転がっていた。
「あ、お金!」
「いいよ、ここまで付いて来てもらったんだし僕の奢り。
はい、真尋も」
「おう、サンキュ」
瀬戸口くんからラムネを受け取る水嶋は、さっきのイラつきはなくなったみたいで笑っていた。
よかった。
いつもの水嶋に戻ったみたいだ。
少し心配していた私は胸を撫で下ろし、ラムネを少し飲んでみる。
「冷たっ!
でもすごくおいしい!」
手渡された時に思っていたけど、ラムネはキンキンに冷えていて、すごくおいしく感じた。
「ホントだ。
すごい冷えてて美味く感じる」
「ハハハ。
美味く感じるんじゃなくて、実際に美味いんだって」
水嶋も一口飲んで驚いていた。
そんな私たちに「満足してもらえたみたいで良かった」と瀬戸口くんは笑っていた。



