マジで女子ですよ、先輩。


マジでマジで女子なんです。






「はぁっはぁっ」



あと少しで山頂。


汗でTシャツが肌にはりつく。不快だ。





・・・そう。不快なんだ。



だから、眉がひそめられてるだけ。




先輩と先輩の彼女のこと、思い出したからではない。


そんなじゃない。






「はぁっはぁっ」




だってもう、封印したんだ。



封印しなきゃ・・・笑えないから。






実ることのない。

伝えることのできない。



間抜けな想いだから。