「わたしの作った下手な櫛を、そんなにも大事に思ってくれるなんて、本当に嬉しいよ。
でも……わたしは、もし君に何かあったら、櫛が無くなるよりもずっと、ずっと、つらい思いをするよ。
だからね、覚えておいておくれ。
その櫛よりもずっと、ずっと、君のほうが大事なんだということを」
「………わかった」
泡雪は素直に頷いた。
しかし、まだ何か言いたげに、唇をかすかに動かしている。
「どうしたんだい、泡雪」
「………お前の言うことは分かったけど」
「うん?」
泡雪がぱっと目を上げ、琥珀色に透き通った瞳で、まっすぐに沙霧を見た。
でも……わたしは、もし君に何かあったら、櫛が無くなるよりもずっと、ずっと、つらい思いをするよ。
だからね、覚えておいておくれ。
その櫛よりもずっと、ずっと、君のほうが大事なんだということを」
「………わかった」
泡雪は素直に頷いた。
しかし、まだ何か言いたげに、唇をかすかに動かしている。
「どうしたんだい、泡雪」
「………お前の言うことは分かったけど」
「うん?」
泡雪がぱっと目を上げ、琥珀色に透き通った瞳で、まっすぐに沙霧を見た。



