疾風の言う通りだ、と思った。
こんなにか弱い身体で、新しい生命を産み出すという大きな仕事に耐えきれるのかと、玉梓を見るたびに不安になっていたが。
沙霧の思っていたよりもずっと、ずっと、玉梓は、芯の強い女性なのだ。
心の中を占めていた、理由も定かではない暗い不安が、すっきりと晴れていくのを、沙霧は感じた。
見上げた空では、風に吹かれた分厚い雲が切れ、わずかに覗いた雲間から、白く透き通った陽の光が射し込んでいる。
「―――さぁ、急ぐぞ、沙霧。
俺の玉梓と、お前の泡雪が待っている」
沙霧は目を細めて、くく、と笑い、「ああ」と深く頷いた。
こんなにか弱い身体で、新しい生命を産み出すという大きな仕事に耐えきれるのかと、玉梓を見るたびに不安になっていたが。
沙霧の思っていたよりもずっと、ずっと、玉梓は、芯の強い女性なのだ。
心の中を占めていた、理由も定かではない暗い不安が、すっきりと晴れていくのを、沙霧は感じた。
見上げた空では、風に吹かれた分厚い雲が切れ、わずかに覗いた雲間から、白く透き通った陽の光が射し込んでいる。
「―――さぁ、急ぐぞ、沙霧。
俺の玉梓と、お前の泡雪が待っている」
沙霧は目を細めて、くく、と笑い、「ああ」と深く頷いた。



