疾風は眉を下げ、はにかんだような表情で沙霧を見返す。
「娘は、俺を追って都を出て、この山までやって来たんだよ。
俺みたいな世間知らずの騙されやすい男を、一人にしておくのは心配だから、と言ってね」
「なんと、まぁ………」
沙霧は驚きのあまり、うめくように言った。
か弱い女性に、そのような行動力があるとは、沙霧の想像を大きく超えていた。
「俺は身ひとつで都を出たが、娘はしっかりと山支度をして、保存のきく食べ物も持ってきていた。
何日もかけて母親を説得して、とうとう納得させて、家を出てきたのだと語ってくれたよ」
「………しっかりしているなぁ」
「あぁ、感心したよ。
でも、驚くのはそれだけじゃない」
「娘は、俺を追って都を出て、この山までやって来たんだよ。
俺みたいな世間知らずの騙されやすい男を、一人にしておくのは心配だから、と言ってね」
「なんと、まぁ………」
沙霧は驚きのあまり、うめくように言った。
か弱い女性に、そのような行動力があるとは、沙霧の想像を大きく超えていた。
「俺は身ひとつで都を出たが、娘はしっかりと山支度をして、保存のきく食べ物も持ってきていた。
何日もかけて母親を説得して、とうとう納得させて、家を出てきたのだと語ってくれたよ」
「………しっかりしているなぁ」
「あぁ、感心したよ。
でも、驚くのはそれだけじゃない」



