「何だったんだろう。
ふふふッ…。静香自身が
全力で挑戦したらいいのに」



麻衣と静香が去っていく方を見ていた。


手元に持っている白魚のソテー。


再び思い出し、私は焦って教室を飛び出した。


英理に見つかる前に逃げないと!



その時だった。


ドアの外で待ち構える人物が…!?



「美怜ちゃん?一体、
どこに行くつもりかなぁ?」



心臓が大きな音でドクンッと言った。


振り返ると腕組をして仁王立ちの英理がしっかりと睨みつけている。



「………」


「じゃあ、お昼
ご飯を食べようね~」



私の周りで悪魔が微笑みながらささやいてくる。



「………」


「返事は!」


「…はい」



力強い英理の声が脳裏にまで響き渡った。


意外と強かったのは英理ちゃんなのかもしれません。



(私、どうなるんだろう)



最悪の事態を迎えた美怜。


一体、どうなるのでしょうか?