そして、次の日。


三人組の先輩たちに処分が下された貼り紙が掲示板に貼られていた。


その貼り紙を見ながら2人は話していた。


「これで安心だな。」

「うん。」

「良かった、良かった。」


優輝の横顔をチラッと見る。


本当に嬉しそうだった。


「あ、ありがとう。」


顔を見ながら言うことはどうしても出来なかった。


でも、すぐそばにある右肩が緊張しているのかウズウズしていた。


「いいよ。」


優輝が嬉しそうに覗き込む。


つい、顔をそっぽ向いた。


そんな仕草に優輝は軽く笑っていた。


「な、何?」

「いや、なにも。
ただついに敬語が
無くなったなと思って。」

「えっ!!
忘れてました。」

「…戻ってる。
これから敬語は
俺の前では禁止だからな。」

「えぇぇ!!!」